海老江獅子舞

海老江獅子舞

雄飛に富んだ海老江の獅子舞

浜開の獅子舞
西町の獅子舞
中町の獅子舞
東町の獅子舞
七軒の獅子舞
練合の獅子舞

獅子舞の形態

海老江の獅子舞は、百足獅子で射水獅子の系統をくんでおり、獅子頭に胴幕をつけ、その中に5〜6名の獅子方が入って素手で胴幕を高く支える。
天狗や舞い子(踊り子・キリコ)が獅子をあやしたり、退治したりする民俗芸能であり、6町内全てに伝承している。

獅子頭

どの町内の獅子頭も長い年月の間使用されてきたため、古くなるとともに損傷が目立ってきたため、近年になって作り替えられている。そして、古い獅子頭は練習用として使用されているが練合の古い獅子頭は、井波町の彫刻家横山一夢の作で、現在は練合神明宮に保存されている。

楽器

楽器は六地区とも共通して太鼓と横笛である。
囃子方になって囃子方の伝承者の不足から、小·中学生が参加している町もある。

獅子あやしと採り物

獅子あやしとは獅子の前で舞う人物のことである。獅子あやしには天狗と踊り子は六町内とも共通しているが、踊り子は町内によって「舞い子」とも呼ばれている。
そのほか、東町と中町に「ひょっとこ」がいる。採り物は天狗や舞い子などが手に持つ道具のことで、町内によってはいろいろ違っているが列記すると次のとおりである。
なぎなた·まさかり·弓矢·剣·刀·鎌.棒(樫棒,御弊棒.三色巻き二本棒)きりこ・小獅子、扇子·うちわ·竿、傘 ·臼と杵、くもの糸・松明これらの中で、従来まで使用していなかった臼と杵やくもの糸、松明などを取り入れたことから、ほかの地域との交流がなされていることがうかがえる。

獅子舞の演目(名称)

獅子の前で天狗や踊り子などが舞う演目(名称)は、昔からの呼び方がそのまま伝承されていいるので独特の表現でもあり、町内によって大きく異なっている。これらの演目は、次のように分類できる。

  1. 道具の名前によるもの(刀、かま、弓矢、まさかり、葉うちわ、なぎなた、からかさ、きりこ、かずきぼう)
  2. 演目の目的によるもの(おかぐら、あくまぱらい、神渡り、獅子にらみ、獅子殺しなど)
  3. 登場人物によるもの(おうべっさん)
  4. 舞う者の名称や人数によるもの(おどり子二、おどり子三、ふたりちんたかなど)
  5. 擬音によるもの(ピー、チー、ピーヒョロ、おってんてんなど)
  6. 動作によるもの(すそはき、足ひきずりなど)

獅子舞の系統図

海老江地区の獅子舞は射水獅子の系統をくんでいる。この系統は百足獅子の一種で、胴幕の中に5〜6人が入って獅子をあやつる系統で、射水市一帯で広く分布している。この系統図では、浜開・西町·中町·東町は七美中野の流れをくみ、七軒・練合は下村三十三ヶの流れをくんでいることがわかる。
古老の話では、練合地区の獅子舞は、古くは富山の長岡·北代や本江に伝わっていた金蔵獅子の系統の時代もあったとのことである。この系統では獅子は前足と後足の二人立ちであった。同地区には明治時代 で神明宮と加茂社の二社が存在し、別々に獅子舞が存在していたが、明治三十六年(1902)に二社が合祀された後に獅子舞も一つに統合され、現在の百足獅子の形式として引き継がれてきた。現在の演目の中の「まさかり」に「東舞」と「西舞」の二つの形式があり、まさかりを持つ天狗の所作がいくらか異なるのは、統合以前のそれぞれの面影を残しているからであると言われている。
また、昭和初期に砺波栴檀野から海岸工事の作業員として民家に宿泊していた人々から、いくつかの獅子舞の型を教えてもらったと伝えられている。七軒は古くは下村三十三ヶの流れをくんでいるが、地元の人の話では、七美中野の方法も取り入れてきたとのことである。また、その他の地区でも新湊の型式を取り入れてきている。

海老江獅子舞の系統図

各地域の獅子舞

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海竜マリンパーク(富山県新湊マリーナ)
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